●バイオラバーの水着って何??
色々と聞かれるたびに説明しているのですが そもそもバイオラバーって何?? という質問が多いので簡単に説明を…
今年2月にSPEEDO社が発売した レーザーレサーを着た海外の選手が世界記録を続出し始め 水着による問題が出たことは記憶に新しいと思います
選手としては 速い水着を着たいに決まっていますから 何とかSPEEDO社のものを着たいと思いました
一方 メーカーは なんとかして自分の会社の水着を着てもらおうと 必死で開発を続けました
そんな中 突如話題となったのが バイオラバーでした!
バイオラバーというのは山本化学工業という 大阪の会社が開発した素材のことで その素材の表面がタコヤキ器の 構造に似ていることと 大阪ということから タコヤキラバーとも言われている素材です
ラバーというだけに 簡単に言うとゴムです においも完全にゴムです
そもそもゴム素材は ウエットスーツなどに使用されているのですが ウエットスーツは水に浮くことから 競泳では禁止となっておりました
しかしこの山本化学工業のバイオラバーは 極限まで薄くし 国際水連の基準をクリアしたため その素材を使った水着を ニュージーランドの会社「ブルーセブンティ社」が作り 世界のTOP選手たちが 着始めました
特に話題になったのはホーヘンバンド選手が着て速かったということ
全米選手権でも 「レーザーレーサー」一色かと思われた中に 意外に多かったブルーセブンティ社の水着
そして北京五輪でも ブルーセブンティ社の水着は 多くの選手が着ておりました
このバイオラバーの素材は 素晴らしいと思うですが 日本のメーカーは この素材の扱いに消極的で MIZUNOもARENAもASICSも 使うだの使わないだのと言いながら 今日に至っております
そんな中 早くもこの素材に目を向けた 「スポーツヒグ社」の「KOZ」 「ハマデスポーツ社」の「ヤマホー」 「小林ゴム社」などが 次々にこのバイオラバーを使った水着を発表! すでにマスターズでも この水着を着る人が増えてきました!
まあ要するに このバイオラバーというのは 速く泳げるといわれる素材のことです
●バイオラバー水着の特性
私はこの水着を着ると「浮く」ので速く泳げるのだと思っていました
しかし はじめて着た時に それほど浮く感覚はなく むしろ身体がまっすぐに矯正されるような感覚の方が強かったです
ビニール袋を水に浮かべてそのビニール袋を広げたまま沈めようとすると ビニールは水を通さないので反発する 生地自体はたいして浮く感じはないのですが「水を通さない」ということがポイントのような気がします
「浮く」というよりは「沈まない」という感じ
水着を着て胸のところから大量に水を入れると 足首から水が出てくる つまり生地から水は出てこないので水を通さないことが分かります
しかし、足首から水が出ないようにすると 切り返し部分から水が出てくる… つまり切り返し部分は水が進入するという事になるのです
そうなると、できるだけ切り返し部分が少ない方が より水を通さない部分が広いので 水の反発を強く受けるのではないかと思いました
この切り返しの数でいくと、ブルーセブンティ社製が圧倒的に少なく 特に身体の前面では 肩から膝までが一枚生地で 全く切り返しがありません KOZ製とヤマホー製は切り返しが多いことがわかります
次に水を通さないということは 水着に浸入した水が抜けにくいという事も言えてきます
実際に強くけのびをした際に 背中から水が浸入することがあり その水が おしりの部分で残って おしりが風船のようになったまま泳ぐ状態があります おなかに関しても同様で 胸の部分から浸入した水が 下っ腹あたりでたまってしまい しばらくおなかが風船のような状態に…
この点でいくと 切り返しの多い方が 縫い目から水が抜けることもあるので そういう点ではいいかも
また、ブルーセブンティ製と ヤマホー製はお尻に縦の縫い目がないので 本当に風船のようになってしまいますが KOZ製はお尻に縦の縫い目があるので 風船のようにはなりにくいです
ただこれも 着方に問題がある事が多く しっかり足の部分の生地を上げて着ると 背中や胸からの水の浸入はほとんどなくなります
また買って間もないキツキツの状態だと おしりやおなかでたまってしまいますが 生地が伸びてくると足首まで水が流れるので 自然に抜けていきます
●バイオラバー水着の感想
・着づらい
従来の競泳水着のようにすべらないのとかなりきつめに出来ているので慣れるまで着るのに時間がかかります
・トイレが大変
一回脱いでしまうとまた着るのが大変ということで…
・身体が小さくなれない!?
特に着はじめの頃は素材はピンと張った状態なので 膝や腰を曲げることがやりにくいので座ることも困難な感じです 驚いたのはスタートで構えようとしたら構えられなかったことでした またターンの際に身体がいつもより大きくなってしまうのでかえって負担となりました… 着ていくうちにのびてくるので そういった事はなくなってくるようです
・短水路向き?? 長水路向き??
このバイラバーの素材は、表面抵抗値が皮膚の1/10以下
と言われていて 特にけのびのスピードが増す&距離が伸びると言われております そんなことから壁を蹴る回数の多い「短水路向き」という意見が多いのですが 私はけのびよりもターンをする際に身体をコンパクトにするのが困難なので長水路向きのような気がします…
・着方が重要!!
とにかく重要なのは足の部分 足の部分をを着るのに十分に時間をかけて しっかり上げておくことがコツ! 男性の場合は両足が着れたら プールに入って水着の中に水を入れながら着ていくといいです!!
・着心地は悪い
決してきつく着る必要はない! ということなのですが やはり圧迫感というか違和感はあります レース後は とにかく早くファスナーを下ろしたい気分
・速く泳げる!
このバイオラバーで結果が出た人と そうでない人がいます 私の場合は速く泳げると思いました 速く泳いでいるという感覚はあまりないのですが 記録が思ったよりいいので
・サイズ設定
もしバイオラバーの水着を買うならこれが非常に重要です 試着&試泳ができるなら絶対にした方がいいです ブルーセブンティ製とKOZ製は普段の着ているサイズでいいと思います ヤマホー製はちょっと大き目な気がしますので一つ小さいサイズでもいいかもしれません
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三重のマスターズから戻りました!
のべ5000人もの人が参加するこの人気大会 北は北海道から九州まで全国各地から集結!! 東京や大阪などの大都市なら分かりますが この三重というちょっとローカルな会場に なぜこんなにもも人が集まるのか?? それにはたくさんの理由があるのです!
まずは種目数 驚く事にこの大会は25mから1500mまでの全ての種目があるのです! おそらく全種目がある大会というのは他にないかと思われます 全種目がありますから短距離好きも中・長距離好きもみんなが一緒の大会に出られるのです!! そして表彰も素晴らしい! タイムの速い上位3位までメダルというのが普通の大会だと思うのですが ここでは「申告タイムに近い人の表彰」というのがあるのです! 「エントリータイムと1秒しか違わないからこれは行ける!」なんて思ったら大間違い!! 1500mでも1秒を切る近似値が… 50mや25mの競技にいたっては「0.1秒差」くらいでないと3位にはいることはできません! う〜ん、みんな自分をよく分かっている!!
まだまだあります ここに来た方のほとんどの人が言う「高速プール」 なぜこのプールは記録が出るのか?? 水深は全面2.5mと非常に深いこのプール 深いプールというのは「進んでいる感」が少ないですが 逆に「短く感じる」という特性がよいのか!? それだけではないはず 役員お方を含めスタッフの皆さんがとっても親切で そういったメンタル面もやる気が出せることろなのかもしれません!
他にもサブプールとメインプールが非常に近いのでギリギリまでアップができたり 無料でいただけるお土産がたくさんあったり 三重だけに毎年参加賞が「真珠」なんてところも人気の理由!? そして毎年盛り上げるイベントおまけつき ウォーターボーイズでお馴染みの「トリトネスショー」や五輪代表選手によるデモも! 中西悠子選手にいたっては一般の人に混じって競技にも出場!! 100m自由形を楽々58秒で泳いでいました!
高速プールだけに世界記録日本記録も続出!! この表彰も華やかですプレゼンターは五輪選手 記念品をもらい撮影会も!
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…と ここまでは普通のレポートですが
ここからはちょっとだけ私のことを含め
気になったことのレポートを!
●夢の18分台突入!!
つ、つ、ついに 1500mで18分台が… これは夢では
ないだろうか…?
いやいや土曜日から何十回と結果の紙を見ておりますが やはり間違いなく18分台が出ております
しかも18分47秒と大幅に19分を切っているのです… これは400mを5分ペース 200mを2分30秒ペース 100mを1分15秒ペース 50mを37秒ペースで最後まで泳がないと出ない記録…
珍しく練習も順調にできていて、体調を崩すこともなく 直前のアップでもゆっくり泳いだ200mが2分40秒だったので これは非常に調子がいい!と思い即アップをやめたほど…
ここは電光掲示板が見えるので途中時間が確認できる
私は400mごとにラップを見ようと このときだけ左呼吸に変え見てみると 400mのラップが4分48秒と書いてあるように見えた
「そんな速いはずはない…」と思い
自分のタイムだとは思いませんでした 続いて800mラップを見ると9分49秒と書いてある これもこんなに速いはずがないので
自分ではないと思い泳ぎ続ける…
前半飛ばしすぎたのか ちょっと疲れてきて 800mを超えてからリズムが狂い始める…
この大会は帯同計時員がどんなコールをしてもOK!なので 私は400mごとにコールしてもらい
スタート台の横に立ってもらう合図をお願いしました
1200mの時にコールが聞こえない
そして立ってもいない…
「なんだ合図を忘れたな…」と思ったら
私の間違いだったようで…
しかし なぜかこの後の距離は合っていた
1300mをターン ラスト200mとなった まだ余力があったので
ここで上げてみようとキックを強くしたところ 「や、やばい…」
なんと壁を蹴った瞬簡に
両足のふくらはぎがつってしまったのである…
私はレース中に足をつるなんてことは たぶん初めてのこと… 人がつった時は ああでもないこうでもないと言っているが 自分がつると一瞬パニックになりかける…
「え〜と、どうしようかなあ… キックをやめてみよう… まだ治らないなあ… そうだ足首を曲げてみよう… やばいスネが逆につってきた… 場所的にはふくらはぎの上の方だから腓腹筋だなあ… 腓腹筋だと膝を曲げずに足首を曲げてキックすればいいのかな… 壁を蹴ると足首が伸びて腓腹筋が収縮するから
足首を曲げたまま蹴ればいいのかなあ…」
色々考えているうちにラスト100m どうすることもできないが1400mも泳いでやめるのはもったいない キックはやめて手だけで行く事に…
そしてゴール!
なんとタイムは18分台! あまりの記録にビックリだったが それよりも早く背中のファスナーを下ろしたいのと このつっている両足で
どうやってプールから上がるか…
隣のさわやかくんはとっくに上がってしまい 隣の隣の橋詰さんに とりあえずファスナーを下ろしてもらう…
ふくらはぎが痛すぎて動けないので とりあえず右足のふくらはぎを伸ばそうとしてみる… 右足首を持ち、足首を曲げようとするが 左足もつっているので うまくバランスがとれず水の中でグルングルン回ってしまい ますますパニックに…
そ、そうだ 両手で壁につかまって 両足を壁につけて 膝を伸ばせば ふくらはぎが伸びる! と思いやってみるが つかまっていた手がすべってしまい
またも水没…
とにかく はしごまで行こうと
移動し なんとか はしごを上る
なかなかプールから上がらないので「感動に酔いしれている」と思われたらしく そうではなく両足がつるという大事件がようやく伝わりに格闘家にのばしてもらうことに… 三日経った今 痛みがさらに増している… でも18分台が出たので 大満足でした!
●高速水着 徹底比較!!
夏以降 急激に増えてきたいわゆる「高速水着」を着る人たち… ここ三重でも「各レースに一人はいる」ような状況でした!
先日、山本化学のバイオラバー水着の簡単な比較の文をここに載せたものを見た人から色々と聞かれ「KOZ製」を扱う販売員の方と 「ヤマホー製」を扱う販売員お方と
たくさん ああでもない こうでもないとお話ができ
また様々なタイプの水着をたくさん試着させていただき
実際に速い人たちにはいてもらったりして
ずいぶん水着の特性を知ることができました!
おそらく今 日本でバイオラバーを語らせたら
私より詳しい人はいないのではないか!?と思います
そしてバイオラバーに加え人気の高いのが
言うまでもありませんが
SPEEDO社製の
「レーザーレーサー」
SPEEDO社製の
「FSプロ」と「ハイブリッド」
ASICS社製の「骨盤水着」 MIZUNO社とARENA社がずいぶん遅れをとってしまっている様な!?気さえしてしまうほど…
もはや、デザインではなく 水着は素材ですね
そんなわけで前置きが長くなりましたが
明日より各社の比較をおこないま〜す
NEWS『
中学授業中のプール事故で1億円賠償へ
』
NEWS『
「トビオ」から世界へ 浜松の新水泳場に古橋氏期待
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NEWS『
「格闘家」石井 「水泳」北島に仕掛けた「特殊工作
」』
NEWS『
ビーダーマンとバルが短水路世界新=競泳W杯
』
NEWS『
競泳のホールが引退 五輪で10個のメダル!
』
NEWS『
マーシャル、また短水路世界新=競泳W杯
』
すっかり更新が遅くなってしまった… さ〜て、いよいよ明日から「三重」です!! あらいSSからは なんと16名が参加します! にぎやかになりそうだ… 参加される皆さん 頑張りましょう!!
先々週の沖縄での写真をまとめました! 約1000枚の写真があり 途中 何がなんだか分からなくなってしまいましたが無事まとめました!!
こちらから…
何度もお伝えしておりますが 私あらいは なんと総合優勝しました!! その頂いた品々をご紹介! まずは「
トロフィー
」トロフィーなんてもらったことあったかな?? そして「
賞状&メダル
」 キレイなレイも!? そして副賞として「
ウイダーインゼリー1ケース
」 そしてMIZUNOより「
水泳用具セット
」
NEWS
『北京五輪の競泳男子平泳ぎで2大会連続2冠を達成した北島康介(26)=日本コカ・コーラ=が11日、将来的な「北島杯」の開催に意欲を見せた。都内で年賀状を介した地球温暖化防止キャンペーンイベントに出席した北島は「今後(主宰する)試合を作れたらなと思っている」と明かした。また、日本コカ・コーラとの所属契約を2年延長したが、今後については「まだ言える段階じゃない。水泳が僕を育ててくれたし、“(完全)引退”っていうことはないと思う。応援してくださる人もいるし、できることもある」と話すにとどまった。』
NEWS
『2008年8月の北京オリンピック開催のために30数ヶ所の競技施設が新築されたが、オリンピック閉幕後、これらの施設の今後の利用が課題になっている。 柔道とテコンドーの試
合会場だった北京科学技術大学体育館は11月11日から改築工事が始まり、ウォーミングアップ場がプールに改造される予定となっているほか、館内の臨時観覧席にはバトミントンとバスケットボールのコートが作られる。体育館の責任者によると、体育館は大学の教育や研究などに利用されるという。 また、競泳や飛び込み、シンクロナイズドスイミングの会場になった国家水泳センター(愛称:水立方、写真)は様々な公演が行なわれる総合ホールに生まれ変わる予定となっている』
NEWS
『11日午後8時20分ごろ、山形市城西町1丁目のスイミングクラブ「山形ドルフィンクラブ」から、「プールで泳いでいた子どもがせき込み、体調不良を訴えている」と119番があった。山形市消防本部などによると、13―16歳の中高生4人がのどの痛みや呼吸器障害を訴え、市内の病院に搬送された。ほかにも目の痛みなどを訴え、医療機関で手当てを受けた子どもがいるという。クラブによると、プールに隣接している塩素ガスのタンクから何らかの原因でガスが漏れたとみられる。事故当時、約100人の子どもが練習をしていた。』
NEWS
『短水路(25メートルプール)で競う競泳のワールドカップ(W杯)ストックホルム大会最終日は12日、ストックホルムで行われ、男子200メートル背泳ぎで入江陵介(近大)が1分51秒71の日本新記録で優勝した。同100メートルバタフライの河本耕平(SNW)と、女子100メートル個人メドレーの福田智代(群馬藤岡SS)は、ともに4位だった。また、男子50メートル背泳ぎでピーター・マーシャル(米国)が23秒05、女子50メートルバタフライでテレース・アルシャマール(スウェーデン)が25秒31を記録し、それぞれ短水路世界新記録をマークした。』
NEWS
『短水路(25メートルプール)で競う競泳のワールドカップ(W杯)ストックホルム大会第1日は11日、ストックホルムで行われ、男子200メートル平泳ぎで大塚一輝(群馬藤岡SS)が2分6秒47で2位、女子200メートル背泳ぎで福田智代(同)が2分6秒40で3位に入った。男子100メートル背泳ぎの入江陵介(近大)は6位、女子200メートル自由形の上田春佳(日大)は5位だった。また、男子50メートル平泳ぎでキャメロン・ファンデルバーグ(南アフリカ)が25秒94、100メートル背泳ぎでピーター・マーシャル(米国)が49秒94をマークし、それぞれ短水路世界新記録を樹立した。』
これ以前の新着情報はこちら…