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さあ、第3日目が終了です。初日ガラガラだった観覧席は、人でいっぱいです!。
私のいる、ここプレス席は、レースが始まる前までは、席がいっぱいになるのですが、レースがはじまり
、1レースが終わると、みんな「ミックスゾーン」(インタビューエリア)に行ってしまうので、ガラガラに…。私の列は全く人がいなくなり、一人ポツンといる状態でした。すると、なんとお隣に「田中雅美さん」が突然座ってきました。
レースに夢中で全然田中雅美さんに気づかなかった私…。
女子200m自由形準決勝で、上田選手が前半を57秒で入ったときに「うわっ!!。はやっ
!!」と大きな声を出していたらしく、そのあと、ゴールで「あ〜惜しかったなぁ…。」と言った時に、お隣から、「惜しかったね〜」と声が。見ると、なんと田中雅美ではありませんか!!。昨日までも、すごく近くにはいましたが、お隣に。しかもその先には、だ〜れもいないのです。この一列は「ぼくと雅美だけ」!?。こんなチャンスはない!と、すかさず名刺を渡す。私の名刺には、たくさんの肩書きと、ピアソル選手とのツーショット写真が入っている。
「え〜、私あらいと申します。」
「あ、アーロンだ!!。ははは〜。あ、私、田中と申します。」
「ああ、田中さんですか。たしか雅美さんですよね?。」
「ええ。そうです。」
どうも、そんなに警戒している様子もないので、これはチャンス!!と、たくさん話しかけてみました。
さて50mの準決勝ですが、目立っていい記録はなったですね。決勝で派遣標準を切ることは不可能に近い気もしますが、がんばってほしいです!!。男子200mバタフライ準決勝。松田選手も好調!!。柴田選手も、らしいレース展開!!。山本選手も悪くなさそうです。ここも激戦になりそうです!!。準決勝の入場前、松田選手が振り回していたセームが山本選手の顔に直撃!。山本選手は笑って過ごしていましたが、その直後、山本選手がセームを落としてしまい、それをふんづけてしまった松田選手。まさにふんだりけったり…。それでも笑っていた山本選手でした。女子200m個人メドレー準決勝。まずは決勝で派遣標準を切らない天野選手、加藤選手あたりが五輪代表入りできるか!!。男子200m個人メドレー準決勝。ちょっと高桑選手の元気がないような!?。藤井選手は決勝で2分を切りそうです!。小学生のときから天才少年といわれ数々の記録を塗り替えてきた「萩野くん」。あまりにほっそりしていてビックリ!!。これがうわさの天才少年かあ。やわらかい動きは、将来性がありそう!。しかし、中2で決勝に残るとはすごい選手だ!。
では決勝です!!。
女子200m自由形決勝
上田春佳選手、惜しい!!。スピードは十分にあるので、確実に日本新は更新できますね!。そして、リレー、やりました!。プレスに一報を入れてくれるSTAFFの計算の速いこと!。本人たちもまだ気づいてない、ゴール直後に「リレー決まりました!」と。2分01秒で五輪に出れるのは、リレーはお得!?。
男子200m自由形決勝
としを&雅美の会話
「ダイスケ、がんばって…」
「ダイスケって、細川ビイキですか?。」
「それは中大だもん。五輪に行ってほしい!!」
「そ、そうですよね。やっぱりダイスケですよね!。ダイスケ〜がんばれ〜!!」
男子も壮絶!!7人が1分50秒を切りました!!。日本もここまでレベルが上がったか!!。入場で歩いている最中、会場に手を振ったり、集中している選手たちの中で、「ッシャ〜」「ッシャ〜」と、声を張り上げ、気合をいれながら歩く「奥村選手」。笑えます。彼は必ず大舞台で結果を出してくるのですばらしい集中力ですね!。そして、男子もリレーが決まりました!!。おめでとう!!
女子100m背泳ぎ決勝
としを&雅美の会話
「酒井志穂ちゃんは急成長ですよね?。」
「うん。そうね。華英ちゃんは頑張ってほしいけど…。」
「今回は厳しそうですよね…。」
こんな会話の直後、もう鳥肌です!。まさかまさかまさか、伊藤華英選手が、1分を切るとは!!。ホントに驚きました。
「すご〜い!!。1分切った〜!。」
「すごいすごい!!。日本新だよ!!。」
「ヤッタ〜!!。」
「やった〜!!。」
酒井選手も派遣標準を切る00秒4。昨年なら世界ランク5位くらいのタイム。これで行けないのはかわいそう…。日本から二人も59秒が出たことは奇跡です!?。
女子100m平泳ぎ決勝
そして、いよいよ、女子100m平泳ぎが…。この日本記録は、横にいる田中雅美さん。そして、この表彰式は田中雅美さんがプレゼンターに。早くもタメグチなってきてしまった私…。
「やっぱりさあ、自分の記録って破られたくない??。」
「そりゃ、破ってほしいよ〜。06秒台もどんどん出してほしい!!。」
「昨日、田村選手は、前半が31秒台だったでしょ?。やっぱり、31秒台で入れば、1分06秒台は狙えるのかな?。」
「う〜ん、でも昨日のナナカは、31秒9だから、やっぱり31秒7か、6くらいでは入れないと、06秒台は難しいと思うけど。」
「そうかあ。そんなもんかぁ。」
そして、100が終わり…。田村選手、まさかの失速…。そして、種田選手だけが代表に。この大波乱の直後…。
「ラスト10mくらいで、急に失速したね。」
「前半突っ込みすぎかな。」
種田恵だけが代表に…。そのインタビューの最中…。
「あのさあ、種田の手、見て。」
「つめのこと?」
「あんなに爪を伸ばしてるって、どうなの??。わずらわしくないの?。それとも、指が長くなるから、わざと伸ばしてるのかなぁ?。」
「わたしはね、ゲンカツギって言うか、とにかく切らなかった。結構伸ばしてたかも」
「そうなんだ。」
全然関係ないが、田中雅美さんは、異常にまつげが長くて、指が長い。、肩幅はさすがにあるが、腕も脚もほっそりしている。そして、何の匂いかわからないが、ものすごくいいにおいがする。
「なんか田中さんって、いいにおいだね。」
「に、におい??。何かにおう??。」
NEWS『日本選手権第3日(17日、東京辰巳国際水泳場)北京五輪代表選考会を兼ね、女子100メートル背泳ぎ決勝は伊藤華英(23)=セントラルスポーツ=が59秒83の日本新記録をマークし、2年ぶり3度目の優勝。派遣標準記録を突破し、五輪初出場を決めた。アテネ五輪選考会は代表有力とされながら、涙の落選。ライバル中村礼子(25)=東京SC=を制し、4年越しの悲願を遂げた。2位の中村も2大会連続の五輪代表。女子100メートル平泳ぎは種田恵(21)=JSS長岡=が初優勝、初の五輪切符を手にした。
水しぶきが上がる。ストロークが伸びる。前へ、前へ。伊藤がゴールに向かって、キックを打ちまくった。ラスト20メートル。隣の4コースを泳ぐライバル中村をとらえ、タッチの差で先着。出た! 59秒83。中村が前日の予選で出した日本記録を更新だ。自身初の1分切りで、派遣標準記録S(五輪3位以内を想定したタイム)を突破して、初の五輪切符を握った。「よかった。絶対に3着にはならない、絶対に五輪に行くぞと思って泳ぎました」4年越しの悲願達成。前回アテネ五輪の選考会は代表有力とされながら、100メートルで5位、200で3位と惨敗。「あのときは会場の雰囲気に飲まれてしまった」。上位2人に与えられる五輪代表権を逃し、プールサイドで泣き崩れた。今回も、悪夢の再現が起きそうだった。前日の準決勝は精彩を欠く泳ぎで、高3の酒井志穂(BSS古賀)にも敗れて、まさかの3位通過。宿舎に戻ると、ソウル五輪男子背泳ぎ金メダルの鈴木大地を育てた鈴木陽二コーチから30分間も説教を受けた。「オマエ、死ぬ気があるのか。覚悟ができているのか。指が折れてもいいから、行け!!」。激しい叱咤に、腹がすわった。この日は50メートルのターンまで中村の姿を目で追わず、北京につながる一本道を突き進んだ。「また、(4年前と)同じことを繰り返したら死のうと思った。死にたくないから、必死に泳ぎました」。泳ぎ終わると、コースロープ越しに中村と抱き合った。06年8月のパンパシフィック選手権以来、ライバルに一矢を報いたが、すぐに表情を引き締めた。「(中村)礼子ちゃんと五輪の決勝で戦いたい」。4年間待ち続けた大舞台へ。センターポールに日の丸をあげてみせる。』
NEWS『派遣記録を2秒98上回り、男子800メートルリレーで五輪出場を決めた200メートル自由形上位4人は、みんな挫折から立ち上がってきた。それぞれにつらかった時期を思い返し、感慨深い表情を見せた。
優勝した奥村は04年アテネ五輪メドレーリレーの銅メダリスト。しかし07年世界選手権では代表になれず「鳴かず飛ばずの時期があった」。それでも「日本の自由形は自分が引っ張っていく」という気持ちは揺るがなかった。
内田は05年世界選手権に出場したが、記録が思うように伸びず所属を変えるなど悩んだ。新幹線で大学に通いながら地元群馬のクラブで練習する。「苦しい時期があった。迷惑をかけた方々の顔が浮かんできた」。松本も去年の日本選手権は決勝に進めなかった。4位の物延は腰痛に苦しめられた。
6位までが昨年の優勝タイムを上回った。日本自由形陣が、力を増している。』
NEWS『女子100メートル平泳ぎで初の五輪出場を決めた種田は、「本当にびっくりしている」と感激の涙を浮かべた。得意は200メートルで、100メートルは隣を泳ぐ田村が優勢とみられた。だが、その同い年のライバルにあおられるように前半から飛ばし、後半で逆転。勝負どころで「周りが全然見えなかった」というほどの集中力を発揮し、ただ一人五輪派遣標準記録をクリアした。神奈川大4年だが、竹村吉昭コーチの指導を受けるため、昨秋新潟に引っ越してこの大会に懸けてきた。200メートルにも弾みをつける優勝。「やめないで頑張ってきて良かった」と胸を張った』
第84回 日本選手権水泳競技大会
兼 北京五輪選考会
第3日目
決勝・準決勝 結果
女子 200m 自由形 決勝
1 上田 春佳東京SC 88 1:59.09 ( 0.92)★北京五輪代表内定
2 三田 真希KONAMI西日本83 1:59.95 ( 0.76)★北京五輪代表内定
3
高鍋 絵美KSGカホ85 2:01.39 ( 0.79)★北京五輪代表内定
4 山口 美咲近畿大90 2:01.64 ( 0.69)★北京五輪代表内定
5
浦部 紀衣KONAMI西日本86 2:02.05 ( 0.72)
6 田井中千加イトマン京都91 2:02.51 ( 0.72)
7
小野 友愛KONAMI東日本89 2:02.85 ( 0.75)
8 春口沙緒里大野城SC 87 2:04.65 ( 0.80)
男子 200m 自由形 決勝
1 奥村 幸大イトマン83 1:47.90 ( 0.68)★北京五輪代表内定
2 内田 翔群馬SS 87 1:48.57 ( 0.75)★北京五輪代表内定
3
松本 尚人FREESTYLE 84 1:48.97 ( 0.81)★北京五輪代表内定
4 物延 靖記セントラルスポーツ85 1:49.04 ( 0.73)★北京五輪代表内定
5
日原 将吾中央大87 1:49.12 ( 0.72)
6 葛原 俊輔セントラル東戸塚89 1:49.31 ( 0.71)
7 細川 大輔GUNZE
82 1:49.52 ( 0.69)
8 小島 貴光KONAMI 81 1:50.23 ( 0.81)
女子 100m 背泳ぎ 決勝
1 伊藤 華英セントラルスポーツ85 29.42 59.83 日本新( 0.60)★北京五輪代表内定
2 中村 礼子東京SC 82 29.26 1:00.16
( 0.60)★北京五輪代表内定
3 酒井 志穗BSS古賀90 29.56 1:00.45 高校新( 0.56)
4 寺川 綾ミズノ84 29.74 1:01.22
( 0.56)
5 田部井恵理日本体育大88 29.91 1:01.98 ( 0.68)
6 福田 智代群馬藤岡SS 89 30.31
1:02.27 ( 0.60)
7 及川真沙紀中京清泳会84 29.93 1:02.48 ( 0.55)
8 竹村 幸近畿大89 30.43 1:02.81 ( 0.57)
女子 100m 平泳ぎ 決勝
1 種田 恵JSS長岡86 32.58 1:07.91 ( 0.80)★北京五輪代表内定
2 田村菜々香東海大87 31.87 1:08.55 (
0.75)
2 三輪 芳美KONAMI 85 32.24 1:08.55 ( 0.79)
4 北川 麻美スウィン大宮87 32.58 1:08.63
( 0.75)
5 松島 美菜セントラルスポーツ91 32.22 1:08.69 ( 0.80)
6 野瀬 瞳大野城SC 88 33.12
1:09.58 ( 0.78)
7 金藤 理絵東海大88 33.41 1:09.86 ( 0.82)
8 福留 景子鴨池SS 93 33.66
1:10.34 ( 0.83)
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さあ、第2日目終了です。この日も大変なドラマがありました!!。
女子200m自由形準決勝。こちらは無難な展開!?。上田選手がやはり実力が一枚上という感じ。これは決
勝で、日本記録が出そうです。男子200m自由形準決勝。5人が50秒を切る&8位の選手が50秒09というハイレベルな展開。これは誰が勝つか分からない!?。派遣標準はかなり厳しいと思いますが、なんとか一人でも出て欲しい!。女子100m背泳ぎ準決勝。やはり注目の「酒井選手」。グングン伸びてますね!。伊藤華英選手が代表になるのは厳しそうです…。女子100m平泳ぎ準決勝。田村選手きましたね!!。私の前の席の田中雅美さんも、とうとう自分の記録が破られる!と、見つめていました。入場の時の加藤コーチの自身たっぷりのうなずきは、この結果だったのでしょう!。決勝が楽しみです。ビジュアル系!?野瀬選手も決勝に残ってます。
さあ、決勝です。
女子100mバタフライ決勝
こんなことってあるんでしょうか?。まさかの展開でしたね…。土肥選手は、おそらく、自分は確実にいける!という手ごたえがあったはず。加藤選手も、絶対に行ってやる!!という思いが…。中西選手は、200はもちろん世界新に近い記録を狙っていると思いますが、100は、微妙かなぁ…と。入場前、カメラは土肥選手に付きっ切り。私の席からは、最後まで中西選手があがってきたようには見えなかった。ゴールして、3人がプールサイドから上がり、インタビューエリアに向かう2人。あっという間に報道陣で囲まれる二人。その報道陣のすぐ後ろで、自分の荷物をまとめている土肥選手。私はその荷物をまとめる土肥選手の目の前に立っていたのですが、あまりにかわいそうで、見ていて辛かったです。数分前まで、カメラが向いて、写真を撮られていた人が、数分間で背を向けられてしまうこの現実…。派遣標準記録を破っているのに。一言、「辛いね」と声をかけると、「これで終わりましたから…」と一言残し、ロッカーに向かって行きました。
男子100m背泳ぎ決勝
森田選手は、まずいけると思っていましたが、宮下選手が行けたのは、よかったです!。入江選手のスタートとターンはひどいですね〜。泳ぎの部分だけなら、相当な速さですね。まあ200は敵なしなので、期待しましょう!。ゴールしたあと、なかなかプールから上がらない森田選手。感無量というところなのでしょう。そして、インタビューでも絶対に「そうですね」と言わない森田選手。「一番強ぇ〜のは日本人だ!!」と言うコメントに対し、宮下選手の「子供に夢を…」という、あまりにキャラの違う二人が面白かったです。表彰の時、私の目の前にいた森田選手。背は同じくらい。でも大胸筋の大きさは半端じゃなかったです。入江選手が、森田選手に「いいなあオリンピック!!」と言ったら森田選手が「おめえは、200があるだろうが!!」と冗談でおなかを殴っていました。「200は入江くんに勝てそう??」と聞くと、「たぶん無理ッす!?」と笑っていました。54秒0なら、とってもいい記録なので、五輪も期待できそうです!。
男子100m平泳ぎ決勝
この日のメイン競技。北島選手だけがいつも「ROCK YOU」がかかる。もう自信に満ち溢れた表情。見ていて安心。問題は、2位に入る選手が、派遣標準を切れるのか?ということ…。見事、派遣標準を突破した末永選手、ずっと北島選手を見ながら泳いでましたね。あんなに見てたら、曲がってしまいそう…。レース後も報道陣がいっぱいで、すぐ近くにいるのですが顔すら見えない状態。こりゃダメだと、あきらめて、表彰式のときに、ミックスゾーンに行ってみると、報道陣はゼロ。いるのは僕と北島選手のみ。
「今日の記録はダメ??」
「ダメッす…」
「ハンセンも61だし、66ならいいんじゃないの?」
「いや、61より速く泳ぎたかったっすね〜」
そんな普通の会話をしていると、再び報道陣が集まってきて、またまた北島選手が見えなくなってしまいました…。
次号のSWIM誌の特集で、ストレートアームについて記事を書く事になりそうなので、初日の予選から自由形の選手をずっと見ているのですが、男子のストレート率は非常に低く、女子は、ほぼ7割がストレートですね。片手だけがストレートだったり、たぶん、普段はハイエルボーのリカバリーでも、勢いがつくと、ストレートになってしまっている感じです。佐藤久
佳選手も同様で、スピードがあるときは、きっちりストレートなのですが、疲れてきたり、スピードが落ちてくると、普通のハイエルボーになっています。昔から、力があるからハイエルボー、力がないならストレートみたいな…男子はハイエルボーが向いていて、女子はストレートが向いているだとか…。回転が遅いならハイエルボー、回転が早いならストレートなんて話もあったり…。色々と言われておりますが、単純にストレートアームは、戦前の五輪でもたくさんいるわけで…。う〜ん、これは意識してストレートにする事がいいことなのか、無意識にストレートになってしまうことがいいのか、リカバリー動作にストレスかかってはいけないと思うので、もうすこし研究してみよう。う〜ん、私はリカバリーのストレートよりも、水中のストレート傾向が高いほうが気になるところなのだが・・・。
NEWS『日本選手権第2日(16日、東京辰巳国際水泳場、観衆=3279)8月の北京五輪で2大会連続2冠を目指す男子平泳ぎの北島康介(25)=日本コカ・コーラ=が100メートル決勝で、北京五輪派遣標準記録を軽く突破する59秒67の好タイムで優勝し、史上最多タイとなる9連覇を達成。シドニー、アテネに続く3大会連続の五輪出場に花を添えた。予選からの3レースすべてで59秒台を連発する好調ぶり。18日に予選が始まる200平こそ、日本&世界記録を更新する。ピストル音とともに飛び込み、浮かび上がるとすでに頭ひとつリードしていた。北島が腕をかき、足を蹴り、北京につながる直線を突き進む。断トツの1位でゴール。電光掲示板を食い入るように見上げた。59秒67。日本記録59秒53の更新はお預けになったが、日本水連が定めた最高ランクの「派遣標準記録S(1分0秒05)」を突破し、北京五輪の出場権を手に入れた。それでも笑顔は浮かばない。「記録に対するプレッシャーがすごい強かったですね。もう1回、泳ぎたい」国内に敵はいないだけに、自身の持つ日本記録、さらに世界記録更新を目標に掲げたことが逆に呪縛(じゅばく)となった。50メートルのターンは微妙にタイミングがずれた。後半50メートルの腕のかきは、本来20回のところを焦って23回もかいていた。平井伯昌コーチも「五輪は最後の10メートルで順位が入れ替わる」と厳しい注文をつけた。それでも北島は「泳ぎ自体は悪くなかった」と収穫を口にする。“4WD泳法”と名付けられた腕と脚の両輪をフル回転させる新泳法は、この日も力強い推進力を発揮した。予選、準決勝、決勝と59秒台を3連発したのは、05年モントリオール世界選手権以来。「これができるのはボクと(世界記録保持者の)ハンセンくらい」と胸を張った。シドニー、アテネに続く3大会連続の五輪出場を決めた。男子200背泳ぎの糸井統(89−97)と並ぶ日本選手権の最多9連覇も成し遂げた。だが、今回の五輪選考会は通過点でしかない。「五輪に出ることが試合のテーマじゃない」ときっぱり言い切った。テーマは記録だ。ライバルのハンセンに重圧をかけるには世界記録の更新しかない。次は18日に予選が始まる200平。「2分8秒50」を突破すれば、記録より勝負に徹する本番の五輪でも、圧倒的な優位に立つことが可能となる。
』
NEWS『日本選手権第2日(16日、東京辰巳国際水泳場、観衆=3279)アテネ五輪女子200メートルバタフライ銅メダルの中西悠子(26)=枚方SS=が100メートル決勝で58秒52の日本新記録をマークし、3度目の優勝を達成。2位の加藤ゆか(21)=山梨学院大=とともに派遣標準記録を突破し、北京五輪代表に決定した。本職の200メートルでも自己記録を更新し、北京へ弾みをつける。この日は6人が五輪代表に決まった。第一人者の意地をみせた。50メートルの折り返し地点で3番手に甘んじた中西だったが、終盤に怒涛(どとう)の追い上げ。加藤、土肥亜也子(コナミ)とのタッチ勝負となったが、電光掲示板に表示された順位は1位。58秒52の日本新記録まで達成し、大きな瞳に涙が浮かんだ。「ビックリの一言。まさかこんなに良いタイムが出るとは思っていなかった」。15日の準決勝で土肥が打ち立てた記録を0秒07更新。3人が0秒13の間にひしめき、涙をのんだ土肥も派遣標準記録を切る激戦を制したのは、経験豊かなベテランだった。シドニーから3大会連続の五輪出場となる。8年に渡って日本女子バタフライを引っ張ってきたぶん、体へのダメージは蓄積されていた。年末年始は豪州で約1カ月の高地合宿を行ったが食事はすべて自炊。自分で栄養バランスを考えた。持ち味だった上半身の強さも、日頃の努力で補っている。毎日プールサイドで懸垂を30回続け、多いときは1日100回取り入れた。体が大きくなった成果は現れ、2月の日本短水路選手権では200メートルで世界新記録を樹立。長水路の日本新記録につながった。「これでアカンかったら、引退するつもりでやってきた。北京では一番高いところのタイムを出したい」。メーンに考えている200メートルは、06年8月のパンパシフィック選手権を最後に自己ベスト更新から遠ざかっている。シドニーは7位、アテネは銅メダル。3度目の正直で、中西が北京で金メダルを狙う。』
NEWS『◆北京五輪代表選考会 競泳日本選手権第2日(16日・東京辰巳国際水泳場) 男子百メートル背泳ぎは、ホリプロ所属の異色のスイマー、宮下純一(24)が2位に食い込み五輪切符を獲得。アテネ五輪銅メダルの森田智己(23)=セントラルスポーツ=には及ばなかったが、期待の新星・入江陵介(18)=近大=を抑えて意地を見せた。“ホリプロ・スイマー”の宮下が北京行きを決めた。前半でリードを奪うと、後半は粘りの泳ぎ。アテネ銅の森田には終盤にかわされたが、若手の入江をかわして2位の座を死守。派遣標準記録も突破して代表の座をつかんだ。「水泳人生をかけるつもりだった。もう最高」すがすがしい笑顔で会心のレースを振り返った。競泳界ではただ一人の「ホリプロ」所属。歌手の和田アキ子、女優の深田恭子らが在籍する大手芸能プロダクションは、男子バレーボールの越川優(サントリー)らアスリートのマネジメントをしており、高校時代から全国大会の常連で、イケメンぶりが注目されていた宮下にも筑波大卒業と同時に声がかかった。水泳界では異例といえる大手芸能プロのサポートを受けながら、筑波大で練習。それでも、なかなか結果は出なかった。一昨年の日本選手権は、世界選手権派遣標準記録こそ切ったものの、3位で世界切符獲得はならず。「社会人になって結果を出さなきゃいけないプレッシャーがあった」。ホリプロの看板を背負う華やかなイメージの裏で人知れず苦しんだ。「もうこれで最後と決めてた。20年やってきた水泳をかける気持ちで泳いだ」端正な顔を崩し、必死の泳ぎで夢舞台への切符をつかんだ。森田、新星・入江の一騎打ちと思われた種目に現れた“第三の男”。「五輪は水泳人生で最高の舞台にしたいと思っている」と決意を語った。“先輩”の和田アキ子は、アテネ五輪時に女子ホッケー日本代表を応援しており、今回は宮下をサポートする可能性もある。北京で「スター誕生」となるか。
◆宮下 純一(みやした・じゅんいち)1983年10月17日、鹿児島生まれ。24歳。筑波大卒。ホリプロ所属。06年アジア大会百メートル背泳ぎ優勝。07年世界競泳同種目6位。182センチ、74キロ。
◆池谷ら17人が所属 ○…宮下がマネジメント契約を結ぶホリプロのスポーツ文化部には17人が在籍。現役アスリートでは越川優(バレーボール)、高橋竜彦(ゴルフ)らがいる。ソウル・バルセロナ両五輪メダリストの池谷幸雄(体操)は「メダル目指して頑張って下さい」。ソウル・バルセロナ・アトランタの3大会に出場した大林素子(バレーボール)は「初めてで緊張すると思いますが、五輪を楽しんで下さい。私も北京へ応援に行きます!」とエールを送った。』
NEWS『森田の目が赤く染まった。競泳の日本選手権兼北京五輪代表選考会、男子百メートル背泳ぎで銅メダルを獲得したアテネ五輪から4年。「何回水泳をやめようと思ったか。そのたびに、背泳ぎはオレしかいないと思って続けた。支えてくれた人に感謝したい」と優勝での五輪切符を喜んだ。アテネ後は、度重なる腰痛で練習を積めない時期もあり、昨年3月の世界選手権は百メートルで8位。しかし、昨夏の合宿で腕のかき方を見直して腰への負担が軽減した。自由奔放だった男が、体のケアにも時間をかけるようになった。1月の練習中に右手薬指を骨折。04年以来の骨折を“吉兆”と笑い飛ばした23歳は「日本人が一番強いってことを世界にアピールしたい」と完全復活を約束した。』
NEWS『前回覇者の田村菜々香(東海大)が、準決勝で1分07秒58の好タイムで1位で突破した。五輪派遣標準記録1分08秒38を上回る好タイムだったが、本人はまだまだ不満げ。「本当はここで1分6秒台を狙っていたので。もう少し出したかった。まあ泳ぎ自体はいい。優勝する自信はある」と決勝へ自信を見せた。』
第84回 日本選手権水泳競技大会
兼 北京五輪選考会
第2日目
決勝・準決勝 結果
女子 200m 自由形 準決勝
1 上田 春佳東京SC 88 2:00.05 ( 0.92)
2 三田 真希KONAMI西日本83 2:01.27 ( 0.78)
3
春口沙緒里大野城SC 87 2:01.82 ( 0.76)
4 高鍋 絵美KSGカホ85 2:02.11 ( 0.78)
5
田井中千加イトマン京都91 2:02.20 ( 0.73)
6 山口 美咲近畿大90 2:02.35 ( 0.75)
7
浦部 紀衣KONAMI西日本86 2:02.39 ( 0.71)
8 小野 友愛KONAMI東日本89 2:02.91 ( 0.74)
9
菅谷真理子王子製紙86 2:02.97 ( 0.76)
10 青木 慧東京ドーム87 2:03.22 ( 0.82)
11
橋口 佳世九州女子高校90 2:03.45 ( 0.80)
12 貴田 裕美ALSOK群馬85 2:03.68 ( 0.75)
13
坂上 梢立教大90 2:03.76 ( 0.85)
14 小竹 香純桐蔭横浜大88 2:03.79 ( 0.89)
15 池永早弥佳東京ドーム87
2:04.10 ( 0.67)
16 岩ア 優アクラブ藤沢85 2:05.60 ( 0.84)
男子 200m 自由形 準決勝
1 奥村 幸大イトマン83 1:49.06 ( 0.70)
2 葛原 俊輔セントラル東戸塚89 1:49.55 ( 0.75)
3
松本 尚人FREESTYLE 84 1:49.67 ( 0.81)
4 日原 将吾中央大87 1:49.72 ( 0.72)
5 内田 翔群馬SS
87 1:49.73 ( 0.75)
6 物延 靖記セントラルスポーツ85 1:50.00 ( 0.74)
7 小島 貴光KONAMI 81
1:50.01 ( 0.76)
8 細川 大輔GUNZE 82 1:50.09 ( 0.72)
9 山元 啓照アクラブ調布87 1:50.10 (
0.70)
10 櫻井 裕司東京SC 84 1:50.31 ( 0.73)
11 佐藤 久佳日本大87 1:50.64 ( 0.73)
12
小森谷勇輝早稲田大86 1:51.03 ( 0.75)
13 箕成 貴之中京大87 1:51.05 ( 0.74)
14 山田 裕一中京清泳会84
1:51.46 ( 0.74)
15 内山慎太郎JFE京浜85 1:51.94 ( 0.67)
16 大崎 瑛人東京SC 89 1:53.58 (
0.63)
女子 100m 背泳ぎ 準決勝
1 中村 礼子東京SC 82 29.16 1:00.05 ( 0.60)
2 酒井 志穗BSS古賀90 29.74 1:00.63 高校新(
0.56)
3 伊藤 華英セントラルスポーツ85 29.39 1:00.91 ( 0.60)
4 田部井恵理日本体育大88 29.92
1:01.68 ( 0.69)
5 寺川 綾ミズノ84 29.92 1:02.21 ( 0.58)
6 福田 智代群馬藤岡SS 89 30.09
1:02.30 ( 0.61)
7 及川真沙紀中京清泳会84 29.95 1:02.32 ( 0.55)
8 竹村 幸近畿大89 30.48
1:02.65 ( 0.58)
9 安部 智絵ニシテツAG 83 30.41 1:02.69 ( 0.70)
10 渡邊有希子イトマン長命94
31.08 1:03.00 ( 0.67)
11 五十嵐貴美鹿屋体大学院84 30.71 1:03.31 ( 0.68)
12 高橋 知美日本大87
30.81 1:03.39 ( 0.58)
13 有田 真紀筑波大89 30.92 1:03.44 ( 0.55)
14 應田 花歩JSS住吉90
31.01 1:03.48 ( 0.60)
15 池田 実加太成学院大高90 30.65 1:03.58 ( 0.59)
16
赤瀬紗也香SAシボクチ94 31.24 1:03.62 ( 0.61)
女子 100m 平泳ぎ 準決勝
1 田村菜々香東海大87 31.96 1:07.58 ( 0.75)
2 種田 恵JSS長岡86 32.93 1:08.50 (
0.84)
3 松島 美菜セントラルスポーツ91 32.55 1:08.96 ( 0.80)
4 三輪 芳美KONAMI 85 32.52
1:09.10 ( 0.79)
5 北川 麻美スウィン大宮87 32.93 1:09.24 ( 0.75)
6 金藤 理絵東海大88 33.37
1:09.57 ( 0.81)
7 野瀬 瞳大野城SC 88 33.20 1:09.67 ( 0.76)
8 福留 景子鴨池SS 93 33.52
1:09.87 ( 0.83)
9 村上 優海かしまAZ 90 33.85 1:10.35 ( 0.74)
10 鈴木 聡美ALWAYS 91
33.11 1:10.49 ( 0.77)
11 川辺芙美子イトマン84 33.24 1:10.57 ( 0.69)
12
佐藤かほり日体大大学院81 33.53 1:10.92 ( 0.73)
13 相原 佳菜筑波大86 34.15 1:11.20 ( 0.76)
14
橋本 千佳近畿大89 33.94 1:11.23 ( 0.70)
15 久保田晴奈山梨学院大86 34.20 1:11.28 ( 0.74)
16
埜下左知代RSC富士93 33.51 1:11.43 ( 0.76)
女子 100m バタフライ 決勝
1 中西 悠子枚方SS 81 27.73 58.52 日本新( 0.72)★北京五輪代表内定
2 加藤 ゆか山梨学院大86 27.10 58.55 ( 0.72)★北京五輪代表内定
3 土肥亜也子KONAMI 80 27.40 58.65 ( 0.71)
4 星 奈津美スウィン大教90 28.27 59.88 (
0.72)
5 松下絵里奈山梨学院大89 28.56 1:00.47 ( 0.78)
6 岡田 愛キッツウェルネス藤沢90 28.51
1:00.67 ( 0.77)
7 佐々木 恵近畿大86 28.69 1:00.86 ( 0.80)
8 奥村 綾香近畿大88 28.61
1:01.00 ( 0.74)
男子 100m 背泳ぎ 決勝
1 森田 智己セントラルスポーツ84 26.46 54.03 ( 0.50)★北京五輪代表内定
2 宮下 純一ホリプロ83 26.20 54.37 ( 0.62)★北京五輪代表内定
3 入江 陵介近畿大90 26.58 54.69 ( 0.49)
4 古賀 淳也スウィン埼玉87 26.54 54.73 (
0.53)
5 山口 雅文ミズノ84 26.24 54.92 ( 0.63)
6 中野 高ミズノ84 26.93 55.04 (
0.55)
7 内田 征平セントラルスポーツ87 26.75 55.22 ( 0.52)
8 清水 洋平中央大87 27.07 55.73 (
0.53)
男子 100m 平泳ぎ 決勝
1 北島 康介日本コカ・コーラ82 28.16 59.67 ( 0.67)★北京五輪代表内定
2 末永 雄太T.アリーナ85 28.84 1:00.72 ( 0.73)★北京五輪代表内定
3 山下 誠秋田ゼロックス83 28.59 1:01.16 ( 0.70)
4 立石 諒キッツウェルネス藤沢89 29.07
1:01.18 ( 0.73)
5 松枝 孝男法政大87 28.99 1:01.61 ( 0.76)
6 大崎 拓朗東海大88 29.02
1:01.71 ( 0.71)
7 角川 隆明筑波大86 29.17 1:01.81 ( 0.84)
8 崎本 浩成ワセダRC 84 29.05
1:01.99 ( 0.74)
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さあ、日本選手権開幕です!!。
今回、私、あらいは、「Media」ということで、記者席にて連日観戦しており
ます!。
会場は、やはり、五輪選考会ということもあってか、予選から人がいっぱい!!。決勝は予選より人が少ないような気も!?。プールサイド席という仮設のスタンドがあるのですが、ここは、2,000円という安さにもかかわらず、大変見やすい席でかなりチケットも余っているようです。ただ、オーロラビジョンが、通常の観覧席側に向いているので、映像を見ることは出来ません。
絶好調!と、本人が言っていた「北島選手」ですが、ここ記者席は招集も真後ろ。入場する前は、私の50cmくらいの距離にいるのですが、これまでにない気迫というか、凄みを感じます。これは北島選手に限ったことではありませんが、やはり、五輪に出るぞ!という気持ちの現れでしょう!!。プレスも緊張感でいっぱいです!!。自分が泳ぐわけではないのですが、決勝前はすっごく緊張してしまいます。世界競泳で使用された、壁の部分にできるスポンサーやら、種目やらが流れる「スタートバックボード」もすごい!。
え〜、では、1日目のレポートを…。
日本選手権は初日から大変な事になっております!。まずは、北島選手!。予選、準決勝と59秒台です!。予選と準決勝で1分を切ったのは初めてだと思います!。そして森田選手も予選、準決勝共に54秒前半と、絶好調の様子。予選できつそうだった、柴田選手、決勝でも記録が伸びず…。ダメでもインタビューに答えなければいけないのは辛いところですね…。土肥選手、日本記録です!!。素晴らしい!!。さて決勝です。まずは男子400m個人メドレー。やはり、前半から飛び出したのは佐野選手。後半追い上げたのが森選手。両選手とも、このところにしては良かったと思いますが、派遣標準が厳しいので、代表にはなれず…。男子400m自由形。松田選手、前半の200があまりに速いので、「これは、もたないかも…」と思ったのは大きな間違いでした!。久世コーチもすぐそばにいたのですが、あの速過ぎる入りに「よし!!」と言っていたので、これでよかったみたいです。代表おめでとう!!。あのハイスピードカメラはすごいですね!。私、かなり至近距離で見ているのですが、どう見ても左手の入水の時に指が曲がって見えるんです。しかし、ハイスピードカメラで見ると、入水する1cm手前くらいで指がピンと伸びていました。素晴らしい〜。そして、この日一番の大波乱は、なんといっても女子400m個人メドレーでしょう!!。春口選手、予選TOPだったのですが、まあ、藤野選手と、加藤選手の一騎打ちで、二人とも代表入りは難しいだろう…というのが私の予想だったのですが、38秒って何ですか!!。しかもなんだかどの泳ぎもゆったりゆったり…。平泳ぎは、まだまだ相当の改善の余地あり!?。なぜ今まで個人メドレーをやらなかったのかが不思議なくらいです。そして、藤野選手も代表入りに!!。これは驚きました!。最後は女子400m自由形。予選で、絶不調に見えた「柴田選手」、昨年4分05秒を出したのですが、決勝で4分10秒を切れず…。800mでがんばって欲しいです!。
まあ、この席にいると、色々な話が聞こえてきて面白いです。誰が誰と付き合っているみたいな話から、誰が調子がいいだの悪いだの…。私の前の席は田中雅美さん。お隣はハギトモさん。ウロウロしている中村真衣さん。プレスルームで高橋雄介さんとご挨拶。通路を歩いていると、突然現れた中村礼子選手。「1分切れそう」という話をしていると、伊藤華英選手と、寺川選手が登場!。そこに藤野選手がきて、「代表おめでとう!!」と激励!。続々と集まってくる選手たち。私の周りに、有名選手が大集合。「み、みんな、がんばってね。」とニコニコしていると、会場のスタッフから、「そこ、招集からレースに向かうの通路なので、立ち止まらないでください。」と・・。どうりで選手が多いはず。ここは招集からプールに向かう通路でした。北島選手が招集からでて、入場前に待つプールサイドの控え室に。この真横が私の席。じっと北島選手を見ていると、私の凝視に気づいた北島選手が軽くうなずく。会話はないが、何か通じているような気が…。
「康介、お前ならやれる。思い切ってやってこい!」
「あらいさん、俺、やってきますよ!。」
「康介は世界一だ。自信持っていけよ!」
「オレは世界一だ!。いくぞ〜!!」
心の会話が終わり!?、コースに向かう北島選手でした…(目が合ったのは一瞬でしたが…!?)
第2日目の予選ですが、中村礼子選手がついに1分を切りました!!。注目の酒井選手も絶好調!!。これは期待できそう!!。また、上田選手も、千葉すず選手の日本記録がやぶれそう!。また、我らが「松田仁美さん」も100m平泳ぎの予選に登場!!。招集に行くと、もう貫禄たっぷり。レースを楽しんでいる様子。森隆弘選手や、藤野選手ほか、色々な選手が、仁美さんにご挨拶…。
「あらいさん、昨日の放送に思いっきり映ってましたね。」
「映ってました??よく分かりましたね〜。」
「うち、42型のテレビにしたんですよ。だから思いっきり顔がわかって、かなり目立ってましたよ。」
「あの席は目立たないなあと思ってたんですが…。仁美さん、調子はどうですか?。」
「まあ、なかなかいいですよ。これなら短水路の千葉もいけそうですね!」
「た、短水路の千葉って、マスターズの??。」
「そう。あらいさんも出ますよね?。」
「ええ。まあ…。これから、日本選手権のレースだというのに…なんという余裕…」
NEWS『競泳・日本選手権兼北京五輪選考会第1日(15日・東京辰巳国際水泳場=読売新聞社協賛) 女子四百メートル自由形では、アテネ五輪八百メートル自由形金メダリストの柴田亜衣(チームアリーナ)が4分10秒38で2連覇したが、五輪出場権を得られる最低限の派遣標準記録2を突破できず、この種目での内定獲得はならなかった。男子四百メートル自由形は、松田丈志(ミズノ)が2大会連続で代表内定。女子四百メートル個人メドレーは、優勝の春口沙緒里(大野城SC)と2位の藤野舞子(FBインターナショナル)が初の五輪切符を手にした。男子四百メートル個人メドレーは、森隆弘(スポーツアカデミー長崎)が優勝したが、この種目での代表内定を逃した。男子百メートル平泳ぎ準決勝では、アテネ五輪覇者の北島康介(日本コカ・コーラ)が自身の日本記録に0秒13と迫る59秒66で全体の1位となり、16日の決勝に進んだ。女子百メートルバタフライ準決勝では、土肥亜也子(コナミ東日本)が従来の記録を0秒03上回る58秒59の日本新で決勝に進んだ。
◇…決勝記録…◇
【男子】▽四百メートル自由形 〈1〉◎松田丈志3分47秒36〈2〉日原(中大)3分51秒13〈3〉内田(群馬SS)3分51秒93▽四百メートル個人メドレー 〈1〉森隆弘4分17秒34〈2〉佐野(ミズノ)4分17秒81〈3〉本崎(自体校)4分18秒33
【女子】▽四百メートル自由形 〈1〉柴田亜衣4分10秒38〈2〉矢野(コナミ西日本)4分11秒56〈3〉米永(鹿屋体大)4分11秒76▽四百メートル個人メドレー 〈1〉◎春口沙緒里4分38秒94〈2〉◎藤野4分40秒14〈3〉加藤(福島SS)4分41秒68
(◎は北京五輪代表内定)』
NEWS『天才少女が復活した。 女子400メートル個人メドレー決勝、14歳で01年世界選手権に出場しながら伸び悩んだ春口が、米国留学を経て再び目覚めた。「右肩上がりだったのに記録が止まり、ショックだった。でも(闘う)炎を消してはいけないと渡米した」
スタートから飛ばした。女子400メートル個人メドレーの前半は2分11秒93。2位の藤野に5秒02の大差をつけ、勢いに乗った。「予選より速いことはわかっていた」。派遣標準記録も突破し、2年ぶりに出場した日本選手権で五輪の夢をつかんだ。
05年夏に渡米した。「水泳を義務と感じるようになっていた」。そんな自分を変えたかった。もう一度、水泳を好きになりたかった。両親の反対を押し切り、オレゴン州立大に自由な雰囲気を求めた。
米国で再び苦しんだ。水泳一筋の息苦しい生活からは解放された。だが強豪大学ではないため、五輪を目指す自分が1人周囲から浮いた。「なんで1人で頑張っているのって。人間関係は日本も米国も同じ」。そんな状況でも、3月の全米学生選手権で200ヤードバタフライを制した。たくましさを身につけ、日本選手権に臨んだ。
「五輪までのトレーニングが楽しみ。(世界の強豪と泳いでも)前半200メートルはリードしたい」。まだ見ぬ大舞台に思いをはせた。
女子400メートル個人メドレーで派遣標準記録を突破して2位に入った藤野 念願の五輪切符にうれし涙。「最後の自由形はきつかったが、あきらめたくない気持ちで頑張った」
』
NEWS『15日に開幕した水泳の日本選手権(東京・辰巳国際水泳場)で、女子個人メドレー四百メートルに出場した加藤和(いずみ)選手(福島SS、桜の聖母短大1年)は、惜しくも北京五輪出場内定を逃した。五輪内定には、2位以内に入った上で標準記録(4分40秒62)に達することが条件。加藤選手は得意の平泳ぎで序盤の出遅れを取り戻し、先行する2人に食らいついたが、3位に終わった。タイムは4分41秒68で、予選で更新した自己ベストをさらに縮めたものの、標準記録にも届かなかった。加藤選手は17日からの個人メドレー二百メートルと19日からの平泳ぎ二百メートルにも出場予定で、「今度はタイムを出す」と雪辱を誓っていた。一方、会津若松市出身の山口雅文選手(23)(ミズノ)が15日の男子背泳ぎ百メートル準決勝で4位に入り、16日の決勝に進んだ。』
NEWS『日本選手権第1日(15日、東京辰巳国際水泳場、観衆=2234)アテネ五輪女子800メートル自由形金メダルの柴田亜衣(26)=チームアリーナ=は同400メートル決勝で代表権を逃し、北京切符獲得がピンチ。電光掲示板でタイムを確認した柴田の目はうつろだった。自身が持つ日本記録から5秒以上遅れ、派遣標準記録に1秒55届かない。代表の座が手から滑り落ちた。「うーん。何とも言えない。前から試合があるって分かっていたので、調子が悪いのは自分のせい、ただの言い訳」。表彰式では亜衣スマイルを浮かべたが、レース後は田中孝夫コーチとサブプールでフォームを確認した。緊急事態だ。アテネで金メダルを手にした800メートルは18日予選、19日決勝。ここで代表権を獲得すれば北京で400メートルを泳ぐチャンスもあるが、この日のもがくような泳ぎでは、本職の出場も万全とはいいがたい。「とにかく標準記録を切る。もう一度、調子を上げていきたい」。がけっぷちに追い込まれた世界女王が、意地でもかつての輝きを取り戻す。』
NEWS『朴泰桓(パク・テファン)=檀国大学=の「新スーツ」は果たして効果を発揮するか。朴泰桓は17日から蔚山で行わ
れる東亜スイミング大会に出場する。先月行われた済州漢拏杯では、200メートル自由型だけに出場したが、東亜大会では200メートル(20日)とともに400メートル(18日)にも出場する予定だ。1年間にわたって独自のトレーニングを積んできた朴泰桓は、代表チームに合流してからまだ2カ月余りしかたっておらず、コンディションは万全とはいえない。しかし漢拏杯以降、泰陵選手村で寝泊まりしなかったのは1日だけという点からも分かるように、トレーニングに専念してきた。競泳用スーツ専門メーカー「スピード」が提供した新たなスーツが、記録更新に少なからず役立っているとの資料もあり、期待が高まっている。
「レーザー・レーサー」というロゴの入った同製品は、NASA(米国航空宇宙局)との技術協力を経て開発され、2月に発売された。生地には表面摩擦力を抑える最先端素材が使用され、レーザーでつなぎ合わせることで縫い目をなくすなど、水の抵抗が極限まで抑えられている。値段は550ドル(約5万5500円)。体に密着させるため、着用するには二人の助けを借りても10分近くかかる。今年に入って50メートルプールでマークされた19個の世界新記録のうち18個が、25メートルプールでマークされた20個の世界新記録のうち18個が、このスーツを着用した選手によって打ち立てられている。米国代表チームのシュバート監督は、USAトゥデーをはじめとする海外メディアに「北京五輪ではすべての世界記録が破られる可能性が高い」とし、自国の五輪代表選抜大会(6月30日−7月7日)では、ほかのブランドをスポンサーとしている選手にも同スーツを選択するチャンスを与える、と明らかにしている。 しかし、朴泰桓が東亜大会で「新兵器」をお目見えさせる可能性は50%と少ない。腕をかく過程で鎖骨の辺りが擦りむけるため、最近ではパンツスタイルのものに切り替えているのだ。代表チームのノ・ミンサン監督は「新しいスーツが機能的に優れているのは明らかだ。今回、朴泰桓にも着用を勧める」と話している。また「200メートルでは自己新記録をマークする可能性がある。400メートルも、来月になれば調子を上げてくるだろう」との見方を示している。朴泰桓とともに五輪のメダル候補として注目されているチョン・スルギ=延世大=ら男女代表22人も参加する同大会は、冬季トレーニングの成果を確認する「うってつけ」の場となるだろう。』
日本選手権でも何人か着てたなあ。
第84回 日本選手権水泳競技大会
兼 北京五輪選考会
第1日目
決勝・準決勝 結果
女子 100m バタフライ 準決勝
1 土肥亜也子KONAMI 80 27.53 58.59 日本新( 0.73)
2 中西 悠子枚方SS 81 27.79 59.44 (
0.75)
3 加藤 ゆか山梨学院大86 27.48 59.69 ( 0.74)
4 星 奈津美スウィン大教90 28.57 1:00.28 (
0.80)
5 松下絵里奈山梨学院大89 28.43 1:00.49 ( 0.77)
6 佐々木 恵近畿大86 28.86 1:00.61 (
0.81)
7 岡田 愛キッツウェルネス藤沢90 28.76 1:00.71 ( 0.75)
8 奥村 綾香近畿大88 28.41 1:00.77
( 0.75)
9 押味 正恵JSS長岡86 27.77 1:00.82 ( 0.74)
10 黒木 綾乃福岡大86 28.65 1:00.92 (
0.78)
11 飯窪 麻未山梨学院大87 28.40 1:01.03 ( 0.77)
12 宮本 悠衣藤村女子92 29.07 1:01.14 (
0.73)
13 吾郷みさきイトマン92 28.55 1:01.22 ( 0.75)
14 乙部 舞ユアー蕨88 28.67 1:01.30 (
0.69)
15 宮竹 由紀東急SC 86 28.82 1:01.54 ( 0.75)
16 正田千登勢群馬SS 90 28.61 1:01.5
男子 100m 背泳ぎ 準決勝
1 森田 智己セントラルスポーツ84 26.53 54.48 ( 0.51)
2 宮下 純一ホリプロ83 26.65 54.61 (
0.62)
3 入江 陵介近畿大90 26.48 54.70 ( 0.51)
4 山口 雅文ミズノ84 26.82 55.25 (
0.64)
5 中野 高ミズノ84 27.01 55.26 ( 0.55)
6 内田 征平セントラルスポーツ87 26.98 55.33 (
0.52)
7 古賀 淳也スウィン埼玉87 26.79 55.34 ( 0.52)
8 清水 洋平中央大87 27.39 55.71 (
0.52)
9 渡邉 一樹セントラル東戸塚87 26.95 55.80 ( 0.58)
10 庄司 有太秋田ゼロックス84 27.66 55.82
( 0.61)
11 竹内 勇紀大垣共立銀行83 27.28 56.06 ( 0.55)
12 竹本 崇志中央大87 27.88 56.50 (
0.49)
13 丸山 諒早稲田大87 27.23 56.51 ( 0.57)
14 佐々木 学中京大86 27.80 56.99 (
0.60)
15 阿由葉 寛筑波大88 27.45 57.08 ( 0.53)
16 塔本 茂貴福岡大86 27.89 57.27 ( 0.55)
男子 100m 平泳ぎ 準決勝
1 北島 康介日本コカ・コーラ82 28.24 59.66 ( 0.68)
2 山下 誠秋田ゼロックス83 28.71 1:01.00 (
0.69)
2 末永 雄太T.アリーナ85 28.90 1:01.00 ( 0.72)
4 立石 諒キッツウェルネス藤沢89 29.09
1:01.24 ( 0.73)
5 松枝 孝男法政大87 28.89 1:01.48 ( 0.76)
6 大崎 拓朗東海大88 29.18
1:01.78 ( 0.71)
6 角川 隆明筑波大86 29.23 1:01.78 ( 0.76)
8 崎本 浩成ワセダRC 84 29.17
1:01.80 ( 0.73)
9 朝日 翔早稲田大88 29.68 1:01.88 ( 0.71)
9 岡ア晃一郎筑波大86 29.34
1:01.88 ( 0.68)
11 今村 元気ムラサキSP 82 29.15 1:01.92 ( 0.67)
12 白井 宏幸中京大86
29.54 1:02.27 ( 0.68)
13 米原 亨祐自体校80 29.39 1:02.36 ( 0.72)
14
天満 宏OahuClub綱島81 29.94 1:02.41 ( 0.81)
15 木村 太輔自体校81 29.90 1:02.47 (
0.73)
16 楠田 晃大中京大87 29.82 1:02.51 ( 0.78)
男子 400m 個人メドレー 決勝
1 森 隆弘アカデミ長崎80 4:17.34 ( 0.74)
2 佐野 秀匡ミズノ84 4:17.81 ( 0.67)
3
本崎 智久自体校83 4:18.33 ( 0.74)
4 吉井 純尼崎SS 82 4:19.30 ( 0.68)
5 谷口 晋矢自体校81
4:21.82 ( 0.86)
6 鮫島 渓太アテナAMC 91 4:22.91 ( 0.73)
7 仁木 康浩日本体育大87 4:24.81 (
0.74)
8 三木 二郎ミズノ83 4:26.37 ( 0.68)
男子 400m 自由形 決勝
1 松田 丈志ミズノ84 3:47.36 ( 0.72) ★北京五輪代表内定
2 日原 将吾中央大87 3:51.13 ( 0.72)
3 内田 翔群馬SS
87 3:51.93 ( 0.73)
4 櫻井 裕司東京SC 84 3:54.54 ( 0.72)
5 川下 淳太近畿大87 3:55.27 (
0.89)
6 栗田 康弘早稲田大86 3:55.79 ( 0.73)
7 園中 良次きらら山口85 3:55.80 ( 0.81)
8
西尾 裕樹筑波大88 3:56.65 ( 0.78)
女子 400m 個人メドレー 決勝
1 春口沙緒里大野城SC 87 4:38.94 ( 0.82)★北京五輪代表内定
2 藤野 舞子FBインター83 4:40.14 ( 0.79)★北京五輪代表内定
3
加藤 和福島SS 90 4:41.68 ( 0.82)
4 天野 美沙桐蔭横浜大86 4:44.13 ( 0.78)
5 坂井菜穂子山梨学院大88
4:46.10 ( 0.78)
6 森下 愛子日体大大学院84 4:48.22 ( 0.70)
7 中村 咲子東京SC 90 4:51.78 (
0.78)
7 作道 舞藤村女子91 4:51.78 ( 0.79)
女子 400m 自由形 決勝
1 柴田 亜衣T.アリーナ82 4:10.38 ( 0.86)
2 矢野友理江KONAMI西日本88 4:11.56 ( 0.76)
3
米永 智香鹿屋体育大86 4:11.76 ( 0.87)
4 貴田 裕美ALSOK群馬85 4:13.73 ( 0.77)
5
小口 綾乃セントラル池袋91 4:16.45 ( 0.79)
6 小川 栞初芝92 4:16.46 ( 0.77)
7 宮部加奈子枚方SS 89
4:16.71 ( 0.79)
8 越智麻土香イトマン85 4:16.79 ( 0.83)