6月も7月もプールは取れていて、キャンセルしていたのですが、今日から、プールサイドでの指導を、始めてみようかと思います。
菌の感染が怖いので、傷口は厳重にカバーを!
痛くなったりしたら、すぐに上がるとしよう!
本日は、横浜国際プールのメインで、1:30〜。
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昨日、退院して、はじめての外来に行きました。
1ヶ月以上過ごしたところなので、なんか、帰ってきたような気分に…
外来と言っても、私の場合は「腫瘍外来」。
名前が呼ばれ、お世話になった先生方に、術後の状態を診ていただきました。
最後に検査した、右足の感染の菌は、かなり少なくなっていたとのこと。
そして、この日は、ほとんど菌は見られないので、薬を使わずに、ガーゼのみでいきましょう! ということに…
くりぬいた左足の経過は順調。
一番心配していなかった、「リンパ節を取ったところの縫い傷(注:1」)が、うまくつかずに、半分くらいが開いてしまいました。
そこの治りがあまりに遅いので、くっつきの悪い皮膚を、傷が開いたところから、ピンセットで引っ張り出して、ハサミで切る! という、これまた痛〜い処置を…
薬も一つ増え、ここの治りが一番遅くなりそうな感じ。
そして、あとから取った腫瘍の病理結果が出たとのこと。
やはり、悪性の腫瘍であるとのことでした。
2つのガンがあったということは、もしかしたら、他にもあるかもしれないと、身体のあちこちを、もう一度、調べてみることに…
あとから取った方は、小さい腫瘍なので、今回は「拡大切除はしない」という見解で意見がまとまりました。
しかし、遠隔転移が怖いので、慎重に様子を見ていくということに。
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注:1
リンパ節をとったところの縫い傷
ここは唯一、縫っているので、傷口が、ふさがっているところです。
ふさがっているから、感染などの心配もなく、あまり気にしていませんでした。
しかし、ここに来て、一番治りが遅いのがここ! という感じになってしまって…
植皮のためにはがしたところや、ガンをくりぬいたところは、毎日毎日、写真を撮っていたのですが、ここは4日に一度くらいしか写真を撮っていませんでした。
あらためて、「抜糸前から、抜糸後、今に至るまでの経過」を写真で並べてみると、閉じていた傷が、開いているのが良く分かります。
そういえば、入院中に、この「開いたところの深さ」を調べるため、傷口に棒を突っ込んだ処置の動画があったはずだ… これも痛かったんだよなぁ…
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退院後も、このむし暑さで、動きが悪い。
歩くと、入院中より歩くのが遅いうえに、リンパが出ているためか、膝に近いモモに激痛が走る…
痛さを感じるということは、神経が通ってきた証拠として、いいと考え、我慢して歩いた方がいいのか。
この痛さを我慢しないように、歩くのを控えるべきか… う〜ん、悩む…
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外来のあと、入院していた病棟に顔を出してみることに。
ずっと隣だったオジサンが、私の退院時に、強烈に弱ってしまったので、たくさん飲まなければいけない「水」と、歯がないので、やわらかいクッキーを買っていきました。
病棟に入ると、私が退院した時とメンバーは総入れ替え。
知っている顔は、あのオジサンのみ。
私が入ると、すぐに気付いて…
「おー!、あらいさん、待ってたよ!」
と、缶のコーラを出してくれた。
そういえば、入院中に、何度か、ゼロカロリーのコーラをもらって、飲んだのを覚えていたみたい。
驚いたことに、たった一週間の間に、オジサンは、驚異の回復を見せていて、ものすごく元気な姿になっていた!
「すっごく元気じゃないですか〜! 点滴もないの? おしっこの管は?」
「全部とれちゃったよ」
「ボクが退院する時は、かなり弱ってましたよね?」
「そうなんだよ。あれから2日くらいして、急に調子が良くなってよ!」
話すこと1時間以上…
色々と、良くなった原因があるみたいだが、一番は、「抗がん剤治療」をやめる、ということになったらしく、それから元気になったみたい。
ただ放射線治療は、まだ半分以上残っているので、それが終わるまでは退院できない。
来週の外来の時は、また私が、オジサンの頭をバリカンで坊主にすることになりました。
退院1日目。
昨日、処置をし、もう一度、菌の検査をして、遅めの退院となりました…
お世話になった看護婦さんのご挨拶。
同じお部屋の皆さんにご挨拶。
お隣のオジサンは、最後まで
「まだ退院は早いよ…」
と言っておりました。
入退院ロビーに行き、恐怖の会計を…
そして、今後は自分での処置となるため、滅菌ガーゼ、滅菌綿棒などを購入。
この「滅菌」という名前がつくと、おそろしく高額になる。
毎日の処置では、気持ちいいくらい大量の滅菌ガーゼい使い、棒も大量に使っていたので、こんなに高額なものだったのかと、ビックリ!
ボクの処置は、これまで、どんだけガーゼ代がかかっていたんだろう…?
33日ぶりの、外の世界…
思ったより外は暑い。 暑いというか、むし暑い…
24時間、エアコンの中にいたので、こんなに蒸し暑いとは思いませんでした。
退院したら、あれが食べたい、これが食べたいなど思っていたのですが、すっかり薄味党になってしまったようで、味が薄ければ何でもいいかな…
家に着き、机の上には、大量の郵便物…
持って帰ってきたものを片づける… これまで入院生活では、階段の上り下りは全くなかったので、階段が意外に強敵!?
左足のマヒがひどいので、右足だけで上がるという感じ…
ちょっと動いただけでも、すぐに疲れてしまう…
やはり1ヶ月、ほとんど寝たきりだったので、これは仕方ないのかも。
午後9:00過ぎ、もう眠くて限界になり、いつのまにか寝てしまう。
今朝は、5:30に起きてしまう。 ひろのしんの左足が、私の菌に感染した右足の上に乗っかっている! なんか痛いと思ったら…
朝食の準備を… たくさんの種類の野菜を使って、超薄味の野菜の煮びたしを作る。
野菜を大量に摂ってないと不安になってきた!?
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そして、いよいよ、初の自分での処置を…
これが原因! という決定的なものはないのですが、院内感染になるとしたら、傷口がOPENになる時だと思うのです。
傷口がOPENになるのは、シャワーから処置までの間だけです。
シャワーを浴びた後に、前の人の処置が長引いて、傷をあけたまま、しばらく待っていることが、何度かありました。
たぶん、この時に何らかの菌がついたのではないか、というのが私の勝手な見解です。
そこで、自分だけでの処置は
シャワー後、処置の前に袋をあけるなど、もたもたしないために、準備万端でシャワーを浴びることに…
シャワーを浴び、ここまでは、入院生活と同じ!
さあこれから処置を… 処置は、4〜6人の先生が、同時にあちこちやってくれていので、一人となると、かなり時間がかかる…
菌が入らないように慎重に! そして、こするところはしっかりこすらないと…
痛いことを自らやるというのは、非常にきつい
そしてようやく完了! すべて合わせると、1時間以上かかった…
せっかくシャワーを浴びたのに、汗がびっしょり…
あとは明日ガーゼをあけたときに、キレイになっていることを祈って…
入院32日目。
ついに、本日、退院です!
午前中に、シャワーを浴びて、処置をして、まだ完全には、感染したところは、治っていませんが、あとは、自分で処置をしてみましょう! ということに…
昨日の処置の時に…
「明日以降、いつでも退院していいですね。退院はいつにしましょう?」
「明日以降でいいなら、明日で!」
「明日でいいんですか?」
「明日退院できるのに、のばす人っているのですか?」
「1日、2日のばす人は、多いですよ」
「ええ? そうなんだ…」
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●お隣のオジサン
わたしの病棟は、ほとんどの方が、一週間以内に退院していきます。
わたしが2番目に入院が長く、一番長いお隣のオジサンは、2カ月が経過し、3カ月目に入ろうとしています。
このお隣のオジサンとは、かなりの仲良しに!
抗がん剤&放射線で、髪がどんどん抜けてしまい、髪があると目立つから、いっそのこと坊主にしちゃえ! と、私がバリカンで、坊主にしちゃいました。
わたしが寝たきりで、彼が動けるうちは、買い物を頼んで、オジサンがぐったりしている時は、わたしがオジサンの洗濯をしたりしていました。
「食欲がない、ない」
と言って、食事を食べないので、とにかく食べないと、どんどん弱っちゃうから、
「食べないとダメだよ!」
と言うと、
「じゃあ、そのお見舞いでもらったサクランボちょうだい」
というので、あげると、いくらでも食べる…
「なんだ、食欲あるじゃん!」
「オレの食事はよ、味がしねえんだよ」
「どれどれ・・」
「な、味がしねえだろ?」
「うわっ!? 何だこれ! ボクの食事もかなり薄味だけど、これはひどいね〜」
「こんなの食えね〜よ」
「確かに…」
オジサンの話を聞くと、これまでの人生、不摂生だらけ。
気さくなオジサンって感じで、なかなか面白い人です。
24時間一緒にいるので、色々な話をします。
オジサンは、歯が半分くらい抜けちゃっています。
「おたくはさぁ、よく歯磨きしてるね」
「ええ。食事を下げたついでに、歯磨きをするようになってから、くせになりましたよ」
「オレは、歯磨きしねえよ」
「そういえば、歯磨きしてませんよね?」
「歯がねえからよ、歯磨きしないんだよ」
「歯磨きしないから、歯がなくなるんじゃないの?」
「違うんだよ。歯がねえから、歯磨きしないんだよ」
「いやいや、歯を磨かないから、歯が抜けるんですよ」
「そうじゃねえんだよ。歯がねえから、歯磨きしないんだよ」
いつもこんな感じである…
半年前に腎臓を患ったらしく、腎臓の話から、透析の話に…
「オレの友達もよ 透析しててよ 一日おきだよ」
「一日おきですか? それは大変ですね…」
「まず、月だろ」
「ええ、月曜日」
「火だろ」
「ええ。火曜日?」
「それから、水だろ」
「水曜日??」
「それから、木だろ」
「木曜日も!」
「あと、金だろ」
「あ、あのう、それって毎日じゃないですか?」
「いや、一日おきだよ。大変だよな〜」
「大変ですよね〜」
わたしの退院が見えてきて、話をすると…
「もうすぐ、退院できそうですよ!」
「いや、まだ退院しねえほうがいい…」
「でも、もうそろそろ、退院しても大丈夫って…」
「いいや、まだ早いな。」
最後まで断固反対!!
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昨日、ものすごく耳の遠い患者さんが、入院してきました。
看護婦さんも、大きな声を出して説明しているのですが、なかなか伝わらない…
「○○さん、パジャマのサイズは、Mですか?Lですか?」
「えっ? なに?」
「サイズです。 サ・イ・ズ!!」
「祭日? 祭日じゃないよなあ、今日は…」
「サ〜・イ〜・ズ〜」
「祭日が、どうかしたのかね?」
書いて説明した方が早いと思う…
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昨日の新着情報に載せたくだりで…
「一番つらいと感じたのは、母親に車イスを押してもらっている時でした」
これに対して、学生時代の悪友が…!?
「つらいならさぁ、押してもらわないで、自分でこげばいいじゃん!」
な、なんだって!?
あのね、車イスには、2種類あるのです。
タイヤのまわりに、持つところがあるものは、自分でこげるようになっているのですが、絶対安静用の車いすには、タイヤのまわりに何もついてないので、誰かに押してもらう以外ないのですよ!!
「分かったか!このやろう!ダ〜!!」
入院31日目。
まさかの、7月に突入でございます。
7月ですよ。 JULYですよ。 ジュライ… おっと、これは、ジュリー!?
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昨日の午後の回診で、院内感染したところが、かなりの回復がみられたので、今日の状態を見て退院が決まるみたいです!
薬の力はすごい! この感染した菌の抗生剤は、ビックリするほど大きなカプセルを、毎食後2錠飲むのです
効くのもすごいけど、こんなに効くっていうのも怖い!?
うまくいけば、明日の退院になるかと思います
入院した当初は、今後のことを考える余裕もなく、経過を見てゆっくり考えよう…
まずは、回復させることに、全力を注ごうと思っておりました。
退院が決まりましたら、しばらくは、自宅での処置をします。
プールに入ることは、当分無理だと思うのですが、プールサイドに行くことは可能だと思いますので、レッスンを再開できたらと思っています。
追ってお知らせします。
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この入院を通じて、わたしは、ホントに多くの方々に支えられているのだということを、実感いたしました
メールをいただいた皆さま、お手紙をいただいた皆さま、お花をいただいた皆さま、お見舞いに来ていただいた皆さま、ありがとうございました
術後の経過が、自分が想像してい以上に過酷なもので、寝たきりでしかいられない自分、24時間続く痛み、人と話すことすらできない状態、つらいことだらけでした。
泳ぐことは考えもつかず、マヒが残る左足が思うように動かず、歩くこともできるようにならない、先の見えない不安ばかり。
一番つらいと感じたのは、母親に車イスを押してもらっている時でした。
一刻も早く良くなろうと思いました。
一歩ずつとは、まさにこのことで、一歩ずつ一歩ずつ、歩く練習を始めました。
今はヨチヨチ歩きですが、いつか全力で走れるようになるぞ! という気力もわいてきました。
見ていてください! ここからわたしは、恐るべき回復を図りますので!
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「退院したら食べたいものランキング」を作っています。
つい先週までは、全く何も浮かばなかったのですが、今週に入って、食べたいものが出てきました!!
1位は「マグロの赤身」 3位は「レバ刺し」や「ハツ」などのホルモン系
では、2位は何でしょう?? これは私の大好きなものです!!
正解は、なんと、これです! でも、1個じゃなぁ… やっぱり、このくらい…!?
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●だるまさん
だるまさんを、いただきました。
七転び八起き。
転んでも転んでも起き上がる、だるまさん。
ガンに負けるな!
だるまさん、どんなことがあっても、ボクは起き上がるよ!
このだるまさん、とってもかわいいんです…
キーボードに乗せちゃったりして…
えっ!? だるまさんが、小さいって? そんなことないですよ…
そんなに小さく見えますか? そんなことないんだけどなあ…
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退院したら、毎日、自分で処置をしなければいけません…
とにかく、たくさんの種類の、ぬり薬があって、場所によって使い分けないといけません
早く覚えないと…
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入院30日目でございます。
とうとう、丸々、1ヶ月間、入院となりました…
はじめは腰が痛かったベッドも、身体になじんできました。
うっす〜い味付けにも慣れてきました。
夜9:00に寝ることも、朝6:00前に起きることも、慣れてしまいました。
ビールを飲まずに終わる一日にも、すっかり慣れてしまいました。
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●圧迫
リンパ節をとってしまったので、皮膚の中でリンパ液が出て、むくんだり固くなったりすることを防ぐために、常に足を圧迫しています。
膝から下は、圧迫ストッキングをはいていますが、大腿部の圧迫は、包帯をグルグル巻きにしています。
包帯グルグル巻きに加えて、サポーターをはいて、その上に短パンをはいていたのですが、サポーターは厚いので、ぶ厚いガーゼ+包帯+サポーターだと、モモが異常な太さになって、熱いんです。
もうちょっと薄くて、しめつけるものないかなあ?
生地が薄くて、足をしめつけるもの…
あ〜〜!! こんな身近にあるではないか! 水着ですよ! 水着!
何で気がつかなかったんだろう…
そこで、スパッツ型の水着を、大量に家から持ってきてもらいました。
色々とあるので、水着を3つに分類。
圧迫度:強 レーザーレーサー バイオラバー
圧迫度:中 ファーストスキン エールブルー
圧迫度:弱 スパッツ型のナイキやアディダスの競泳用じゃないやつ
包帯を巻いた上から、はくことになるので、レーザーレーサーや、バイオラバーは、圧迫しすぎて×。
起きている時は、きつめの圧迫度中、寝るときは、圧迫度:弱にすることにしました!
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●右足に菌が感染
移植のために皮膚はがした、右の皮膚のところが、先週、かなり新しい皮膚が出来上がって、「こっちは時間の問題だね」
という感じだったのですが、どうもその後、その部分が、かゆいというか、痛いというか…
現在、はがした方の皮膚は、こんな感じになっています。(こちらは見た目が まとも…)
ガーゼをはがすと、ガーゼに皮膚がくっついてしまって、皮膚がめくれて(これが痛いんです)、血がジャンジャン流れだす…という悲劇に…
皮膚とガーゼの間に別のシートを入れたり、塗る薬を変えたりしたのですが、なかなか、良くならず、検査をすることに…
その結果、黄色ブドウ球菌のなんたらかんたらで、どうも菌に感染したようです。
抗生剤は、日曜日から飲み始めていたのですが、感染した菌は、抗生剤が効きにくい菌らしいので、昨日より、さらに大きなカプセルの抗生剤を2つ追加することに…
そして、昨日の処置の際に…
「このグチュグチュになっている皮膚を、ゴシゴシしてきれいにしてから処置しますね〜」
と、消毒液?をジャンジャン流しながら、流れていく血には目もくれず、ゴシゴシこすられました。(この痛いは表現できません)
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●左足に肉の盛り上がり
えぐり取った左足(こちらは見た目が ひどい…)ですが、こちらはかなり順調に回復しております。
皮膚は再生しようと広がってきていて、肉は元に戻ろうと上がってきているため、一部の部分が、皮膚より肉の方が盛り上がってきてしまいました。
小さい肉の盛り上がりは、ハサミで切ってしまいました。 (ちなみにこれも痛いです)
しかし、最後に残った大きな肉の盛り上がりは、ここをハサミでちょん切るわけにはいかないので、肉が盛り上がってこないように進行を抑える軟膏を塗ることになりました。
日曜日から、この軟膏を塗り始めたのですが、すごいもので、どんどん肉が下がってきています。
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