ミュンヘン五輪での出来事


ミュンヘン五輪開幕
1972年8月26日、第20回オリンピック大会が、ミュンヘン市(西ドイツ)で開会しました。
かつては軍用飛行場だったオーバーウィーゼンフェルトに建設された巨大な競技場。プールや体育館。これに近接するオリンピック村やプレスセンター。組織委員会はこれらの豪華な施設と運営に、20億マルク(当時の日本円で1972億円)の巨額を投じました。イギリス五輪協会機関誌は開会前に「聖火が燃やすマルクの札束」と表し、「浪費五輪」と決め付けたそうです。


選手村ゲリラ事件
大会11日目、9月5日、朝5:00、アラブ・ゲリラの過激派「黒い9月」がオリンピック選手村のイスラエル宿舎に進入し、選手、コーチの2人を殺害し、残った9人を人質にして、「イスラエルに拘留中のアラブ・ゲリラを釈放し、飛行機で我々を西ドイツから脱出させよ」と要求がした。
警官隊が選手村を包囲し、警察、オリンピック関係者が交渉に当たったがうまくいかなかった。
午後10時ころ、ゲンシャー内相がゲリラの要求を受け入れると発表。ゲリラと人質はバスで近くのへリポートへ。そこから3機のヘリでミュンヘン市郊外のフュルステンフェルトブリュック空軍基地に向かった。
ゲリラがヘリから降りたとき、警察の狙撃手の銃が火を吹き、ゲリラも交戦して銃撃戦となった。
人質9人、ゲリラ5人が死に、残りゲリラ3人が逮捕された。
翌6日、IOCはは死亡したイスラエル選手団11人の冥福を祈る追悼式を主競技場で開催した。「大会を中止せよ」という声もあったが、IOCは一日遅れで大会を続行した。


名場面
 ★男子水泳でアメリカのマーク・スピッツが、
  出場した
7種目すべてに世界新記録を出して金メダル
  獲得するという快挙を成し遂げた。
 ★日本水泳陣で、男子100メートル平泳ぎで田口信教選手が、
  
世界新記録で金メダルを獲得。
 ★日本水泳陣で、女子100メートルバタフライで
青木まゆみ選手
  世界新記録で金メダルを獲得。
 ★男子体操が団体総合4連勝個人総合3連勝を果たす。
  個人種目別などもあわせ、金5、銀5、銅6個のメダルを獲得する独壇場。
 ★メキシコでは行われなかった柔道が復活
  大活躍が期待されたが、6階級中、金メダルは3個と、予想外の成績に終わる。
 ★
男子バレーボール日本が金メダルを獲得。