
ついにこの日がやってきた…
町田の長距離大会

私あらいこの大会に始めて出たのは、
20代後半の頃今から10年以上前のことである…
このときのタイム私のタイムは
1500mが25分をやっと切れるくらいであった…
この大会
今では午前中に女子も競技が行われるが
それまでは朝から晩まで
一日中「男子1500m」だけをやっていたのだ
競技は申告タイムの遅い人から始まり
最終組には最も速い男たちが登場する…
つまり
出場する時間帯でその人の速さが分かるのである
私の初出場は午後二時ころであったと記憶している…
この翌年少々タイムが上がったものの
それでも出番は午後三時くらい…
出番が終わった後も
必ず「最終組」まで見てから帰っていた…
「いつか自分も最終組に…」
「最終組」が始まるのは午後六時過ぎ
もうあたりは真っ暗…
そして観客もほとんどいない…
「1500mを最も速く泳ぐ男たち」だけが
そこにいるのである…
そしてある時
この「最終組」でとんでもない男を見つけた
私と同じ苗字の「新井茂夫」という男
自分の父が「茂」なので
ものすごく印象に残ったのだが
そんなことよりも
40歳で最終組にいることに驚いたのである…
「こ、こんな男がいるのか…」
「いつかこの男と肩を並べて泳ぎたい…」
という思いから私は
「長距離をがんばろう!!」と思うようになったのである…
そしてついにこの4年後
私は念願の「最終組」という舞台に
立つことができるようになったのである…
そしてその後も
最終組で決戦を迎えることができているのであるが
大会が近づくと興奮しすぎて
前日はテンションが上がりすぎて
当日は気合が入りすぎて
レース直前は気分が悪くなって
前半から思いっきり飛ばしすぎて
最終的に撃沈する…
どうしてもこの大会は思い入れが強すぎて
毎年これである…
しかし
撃沈しても構わないのである
この最終組で泳げることが
最終組の最強のメンバーとしていることが
何よりの誇りなのである…
今年も最終組で泳ぐことができる
11月1日 午後6:20
最終組がスタートをする